45きらら_livedoor用透かし入り
2023(令和5)年明けて程なく、右眼の見え方がおかしく何やら黒い帯状の輪っかの一部のようなものが視界に被って見える状態になり、行き付けの眼科で網膜剥離との診断を受け、大学病院に即入院して手術となりました。こうなった原因、例えば夜中に明かりも点けずに柱に頭をゴツンとぶつけたとか、何かしらの出来事があったはずですが今となっては憶えていません。違和感を感じてすぐに見て貰えばよかったのですが、行き付けの眼科の次回受診予定日まで我慢してしまった為、結果的に大学病院の先生から、傷がだいぶ古くなっており眼圧が殆ど無く眼球が球体を成していないと言われました。本来網膜剥離はすぐに手術しなければいけないとの事。1回目の手術が終わってしばらくは順調でしたが、経過観察の途中で再剥離が見つかり、急遽予定外の追加手術をする事になりました。更なる剥離を防ぐ為に眼球にベルトを施して貰いました。この手術は4時間に及び、私の人生で一番痛い経験となりました。

その後の経過観察を終え、入院がだいぶ長くなった為一旦44日目で退院する事になりました。症状が軽い人なら手術は(眼球にはガスを注入し、そのガスは自然に抜けて行くので)1回で済み、10日~2週間で退院となります。私は症状が重かった為眼球にはシリコンオイルが注入されており、この後再び入院し、シリコンオイルを抜いてもらう為の3回目の手術を受けました。入院は合わせて64日と思いがけず長くなり、結果として右眼の視力はほぼ失う事となりました。しかし怪我の状態は修復してもらいましたので、現状を受け入れてやって行きます。今後も定期的な通院と、毎日数種類の目薬さしは続きます。

世の中には麻酔で眠っている間に終わるみたいな手術もあるのか無いのか私にはわかりませんが、今回実感したのは、手術は患者本人が頑張らないといけないのだなあと言う事。部分麻酔で手術中先生から「上を見て。」「右を見て。」などと指示されますのでずっと起きています。私は勇気をくれる誰かの言葉や映画のシーンなどを思い浮かべながら、「先生方は治してくださっているんだ!お前も頑張れ!」と自らを鼓舞し、よく耐えたなと思います。最後に本音を。正直、やらずに済むなら二度とゴメンです^^ 

備忘録を兼ねて記しておきたくなりました。イラストは2020年作「きらら」。