一月もはや後半となりましたが今年最初の更新です。本年もどうぞよろしくお願い致します。さて、今回取り上げるのは新作の二連作「Kimono Universe」と「Inner Space」です。着物の市松模様と時空の座標を重ね合わせるイメージで遊んでみました。これまでの私の作品には無かったようなちょっと異質の空気感かもしれません。例によって、ホームページの大画面で細部を楽しんでいただけましたら幸いです。
着物宇宙
「喜んでくれるかな。」
今回取り上げるのは2010年制作のクリスマス絵「一二二四」です。特別な日のために精いっぱい思いを巡らせた、いじらしい女性が描きたかったのです。好きな人の喜ぶ顔が見たくて一生懸命考えたプレゼントを手にして待っている間の、ほのかな期待と少しの不安を潤んだ瞳に込めました。この女性の待ち人が私なら、プレゼントの中身が何であれイチコロだろうと思いながら描いた一枚です。作者の私は世のイベント事には疎いですが、作品づくりのための想像を膨らませるきっかけを与えてくれるのは有り難いです。
秋だニャー
ようやく暑さも和らいできました。今回取り上げるのは新作の秋の絵「枯山水」です。ご存知のとおり枯山水（かれさんすい）と言えば、砂、石、岩などを使って空間・風景を表現した日本庭園ですので、周辺の植物や借景に色味がある事はあってもメインの白砂部分は絵のモチーフとしてはとても地味です。しかしながら、他の人があまり題材にしないであろうと思うものを描きたい性分なのです。おや？っと何かを感じてくれた人が大画面で楽しんでくれたらいいなと思います。大きな画像・別案はホームページで。
